就職”しなくて”いい?「働く」について社会人とともに考える、「就職(しない)説明会」イベントレポート

こんにちは。もりぞーです。

先日、6月1日はいわゆる「選考解禁日」でしたね。今現在も、就活中で大変だという学生も多いかもしれません。

そんな中、こんなイベントが開催されました。

就職、、、「しない」???

何が説明されるの??(笑)

と最初はクエスチョンマークいっぱいで、僕も気になってしまった人の1人です。

ゲストの方の中にはなんとDJも。

しかも69歳とは!DJの方がトークゲストにいるとは、気になりすぎます。

今回は、そんな「就職(しない)説明会」という、ふつうの合同説明会やセミナーとは一風変わった説明会の様子をお届けします。

ずばり、どんなイベント?

「就職(しない)説明会」とは、ずばり一言でいえば、「就職」の前に、「働く」を考える、をテーマにしたイベントです。

いわゆる就職説明会は、「大学卒業後に就職する」ことを前提としています。しかし、このイベントはその「就職する」ということを、前提とはしていないんですね。

「そもそも働く」って何?

そんな誰しもが一度は考えたこともあろう疑問について、多様な社会人と話すことでクリアになっていった時間でした。

そしてこのイベントの中心にあるのが、こちらの『We Work HERE』という本。

この本は、「みどり荘」という、都内に現在3か所あるコワーキングスペースで働く100人に「働くとは何か?」という問いをぶつけてまとめたもの。

イベントには毎回、その本で紹介されている人がゲストとして登壇しています。

ウェブサイトもおしゃれ)

とまあ、そんなこんなで開催されている「就職(しない)説明会」。

では、イベントの内容はどんなものだったのでしょうか。

ゆるく、そして自由に社会人と話せる相談ブース

平日の夜、永田町にある「Nagatacho GRID」に行ってみると早速、すでに社会人と学生がぞろぞろと集まって来ていました。

入ってみると、相談ブースを発見。インテリアショップばりのおしゃれさですね。

社会人の方は自由に「就職(しない)相談ブース」を構えることができ、そこに学生が自由に行って話ができる、という仕組み。

社会人の人が自分の会社について一方的に話すのではなく、学生の方もリラックスして話されている姿が印象的でした。

また、ブースでの時間に制限はありません。「ああ~ちょうど今もり上がってたのに、、!!」といいところで話が区切られてしまうということもなく、お互いのタイミングで心ゆくまで話すことができるのも、この自由度の良さの一つですね。

多種多様な経歴を持つ、ゲストのみなさん

そんな相談ブースの時間が終わり、トークセッションの時間に。

ゲストの方々は、以下の4名です。

 

DJ KUME さん (DJ)

1968年大学卒業後渡墨し日本の雑貨輸出商数社を代理する会社に就職。日本製雑貨のメキシコへの輸入を促進→1971年ニクソンショックにより円高が急速に進み日本製雑貨の輸出競争力が激減したことを契機に退職→LAでヒッピー生活→1972年帰国し音響機器メーカーに就職、中南米向け輸出に携わるが1年半で辞め→零細貿易商の手伝い等で約8カ月→1974年より某大手総合商社で、中南米向けプラント輸出に携わり25年→55才で早期退職→DJになる、各種イベントやパーティー、ナイトクラブ等でDJプレイ中 (出典元

佐別当隆志 さん (会社員・一般社団法人事務局・シェアハウス運営)

広告代理店を目指し就職活動をするも就活のありかたに疑問を感じ中断→インターンシップ先の株式会社ガイアックスにそのまま就職、創業初期のメンバーとして事業部長、役員とマネージメント業務を主に行う→結婚を期に新しいタイプのシェアハウス「ミライエ」を作り運営開始→会社に勤めつつ、業務の一環として一般社団法人の事務局として、シェアエコノミーについての啓蒙活動を行う。 (出典元) 

三輪ノブヨシ さん (立体アーティスト・家具を作る人・ストリートショップデザイン制作)

大学卒業後、外資系保険会社に7年間勤務→海外放浪後、自己流で家具を作り始める→兄の個展に自作の椅子を貸し出したことがきっかけでアートイベントに出品→イベントの打ち合わせ帰りに偶然立ち寄ったギャラリーで開催した個展が反響を呼びインテリア雑誌で紹介される→テレビ番組へのレギュラー出演や大規模会場での個展など、仕事の場が広がる→三輪自転車の企画とデザインを始める。 (出典元

寺井暁子 さん (作家)

1年の半分近くは海外取材の旅。高校〜大学時代をアメリカとチリで90カ国以上から集められた同世代とともに過ごす→通信会社→ビジネスコンサルタントを経て、旅と物書きのためにフリーで活動→南米10ヶ月の暮らしから帰国。人の心の揺らぎ、場の揺らぎが持つ力に惹かれ、それを物語にしている」。著書に「10年後、ともに会いに」「草原からの手紙」(ともにクルミド出版) (出典元

多様なバックグラウンドをもつ、以上4人の方をゲストに迎え、We Work HERE 編集部の小柴美保さんと清田直博さんが進行役を務めます。

やりたいことをやろうと思ったのは、会社でけずられていく同期の姿を見たから

4人のゲストのみなさんに共通していたのは、それぞれ自分の行きたい道を自由に選択するキャリアを歩んでいるということ。

「みんなもともと自信があって、自由なキャリアを歩めているんじゃないの?」と思いきや、作家の寺井さんは自身のことを「あまり自分ひとりの力で生きていけるとは思っていなかったタイプだった」と言います。

そんな寺井さんが新卒で入った会社で3年がたった頃、退社して自分のやりたいことをやる道に進むきっかけとなった出来事がありました。

(自身のキャリアについて話す寺井さん)

入社したときには「起業するぞ」という人もいたほど、多くの同期の人が意欲を持っていました。

しかし入社して3年がたつと、そんなやる気のあった人が「このままでもいいや」と言い始めていたんです。

「ざらっとしたものはもっていたのに、やすりでけずられていく」――そんな姿を見て、自分の中にある「やりたいこと」がこのままでは失われてしまうと思った寺井さん。

寺井さんはその後思い切って転職し、そしてフリーランスの道へ。そのようなキャリアを通して、自分の力に自信がなかった寺井さんも「自分の力で生きていけることを知った」と言います。

そんな「一人で生きていける自信」を持って生きることの大切さは、DJ KUMEさんも「とにかく自信を持ってもらいたい」と語るように、ほかのゲストのトークにも共通しているポイントでした。

(熱心に聞き入る学生の様子)

働くことについて本気で考えるきっかけとなった、ガソリンスタンドのおばちゃんの一言とは?

もう一つ印象的だったのが、佐別当さんが大学時代に留学でニュージーランドに行っていたときに受けたという授業の話。なんと、ある日授業の先生としてやってきたのは、ガソリンスタンドでアルバイトをしているおばちゃんだったそうです。

日本では過労死になるほど働くことを中心に生きている人が多いという状況を受けて、そのおばちゃんはこんな風に言いました。

「日本人は働くために生きているのか。私は、生きるために働いている。今ガソリンスタンドでアルバイトをしながら働いているというのは、すごい大好きでやっていることの一つだ。

そして、ここでお金をためて、この冬にヨーロッパで2か月くらいスノーボードをやってくることが楽しみでしょうがない」

それを聞いていた当時大学生だった佐別当さんは、こう感じたといいます。

「なんで就活するのかも、なんで働くのかも、考えたことがなかった当時の自分は本当にハッとさせられた。

 「ガソリンスタンドのおばちゃんに学ぶことなんてあるんだろうか」なんて思っていた自分が急に恥ずかしくなってしまいましたね(笑)」

そのニュージーランドでの出来事をきっかけに、「働く」ということについて真剣に考えるようになったという佐別当さん。「働く」ってそんなに遠いものではなく、ふだん僕らがやっているようなアルバイトのような仕事の中にも、学ぶべきことはあるのかもしれません。

みなさんは、何のために働きたいと思いますか?

おわりに

就職の前に「働く」を考えるイベント「就職(しない)説明会」は、ほかにも多くの考えさせられる話がありました。

参加者の方からは、「ふだんは聞けないような話が近い距離で聞けた」「自分の立ち位置を確認するきっかけとなった」といった声も多かったです。

僕もこれから就職するにあたって、「働く」について今一度じっくりと考えてみようと思いました。

ちなみに今回のイベントは第3回目のイベント。次回の開催は未定ですが、今後も開催されるとのことです。

(イベント情報を発信する「WE Work Here」の facebook ページはこちら 。 )

次回もまた参加しようと思うので、興味をもってくれた方はぜひ一緒に行きましょう~!

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ABOUTこの記事をかいた人

東南アジア好きな大学生。千葉県千葉市生まれで、現在は都内の留学生寮のスタッフも務める。学生時代は教育系のボランティアやWebメディアでのインターンを経験。特技はヒッチハイクと、どこでも寝れること。