【バトル】本嫌いの大学生が、ビブリオバトルに飛び入り参加してみた話

皆さんこんにちは!ぱとです。
本読んでますか?
読んだほうがいいのはわかるけれど、正直めんどくさい。
というか、面白いかどうかわからない本に時間もお金もかけたくない。
そんな方にお勧めのイベント「ビブリオバトル」を今回ご紹介します。

ビブリオバトルとは

ビブリオバトルとは「書籍レビュー大会」です。
例えばAmazonでは商品の下の方にレビューありますよね。
でも、顔が見えない相手の評価や、実際買ったのかどうかわからない評価は
ちょっと不安という方もいらっしゃると思います。
 
そこで本気で薦めたい本を、実際に持ってきて熱意を伝えてもらおう、
というのがこのイベントです。
 
文章だけだとよくわからないと思うので
実際にビブリオバトルを観戦しに行ってみました。

実際に行ってみた

(出典:http://www.lala-tm.com/kumazawabook/)

お邪魔したのは、くまざわ書店南千住店。
足立区でビブリオバトルをしている団体Book Linkと連携し
ビブリオバトルを開催しているそうです。
バトルは発表か観戦のどちらかで参加します。
もうすぐ始まるところだったので
早速、観戦することにしました。

バトルスタート

さて、それではビブリオバトル、はじまりはじまり!
発表者はバトラーと呼ばれるそうです。
流れとしてはバトラーの皆さんが発表されるそうなので
観戦者の私はとりあえず黙って話を聞いていれば良さそうです。
 
まずは大学生。稲田知明さん。
星野源さんの蘇える変態を紹介しています。
 
聞いているうちに大体つかめたルールは以下の5つ
 
⑴発表者(バトラーと呼ばれる)はお勧めの本を持ってくる。
⑵ゲームの目的は発表者が紹介した中で1番読みたくなった本を多数決で決めること。
⑶発表者は、面白い本の発表タイムをする。1冊5分を使い切ること。
(3分くらいで止まると「頑張れ」「もうちょっと」と言われる)
⑷発表タイムの後は質問タイム。
「その本を読むとモテるようになりますか?」という切実な質問も飛び出すなど自由。
⑸最後に、多数決で1番読みたくなった本を決める。
 
聞いている人は「聞いて」「投票」をしていればいいので
大変気楽です。バトラーさん頑張って。
と、思って聞いていると……
 
 
……ガチの小説家がいました。
上の写真は作家の誉田龍一先生。歴史小説を書く作家さんです。
正直歴史小説は、初めて読んだ時「無理だ」と思って閉じ、トラウマになっていました。
単語の意味が分からないですし、キャラクターの名前が覚えられません。
1ページに1回は、単語で躓きます。
「この単語は、人名なの? 土地の名前なの?こいつ突然出てきたけど誰?お父さん?え?さっきまでの人がお父さん?こいつ息子?」
時代小説と言うと、その時代に生きた人の歴史を丁寧に文献から探って、生涯をできるだけ狂いの無いように歴史とつじつまを合わせながら膨大な資料とともに書く。と思っていました。
しかし、物語は物語。歴史的な背景の資料はしっかり集めるものの、キャラクターは創作したりするそうです。
ファンタジーとそんな変わらないじゃん。
ご紹介されたのはご自身の書かれた著書「泣き虫先生、江戸にあらわる」です。
 
 
こちらは谷津矢車先生。誉田先生と同じく歴史小説を主に書いている方です。
和服に扇子という、完璧に明治時代の文豪がタイムスリップしてきたような姿です。
紹介された本は「おもちゃ絵芳藤」。谷津先生の渾身の1冊です。
おもちゃ絵というのは今でいう「付録」のようなものだそうです。
歴史小説の印象がガラッと変わりました。
確かにわかりにくいかもしれない、それでも書きたいんだ。というメッセージと工夫。
作家の苦悩と、情熱の伝わってくるビブリオバトルでした。
 
すでにどれにしようか迷っている中、続くバトラーは出版社の社長さんです。
 
 
足立区の北千住に、センジュ出版という小さな出版社の吉満明子さん。
出版社を立ち上げた経緯や、そのきっかけの1つとなった東日本大震災を受けて書かれた本を紹介されました。
本を作る人が紹介する「これはお勧めしたい」という1冊は
「ちいさなかみさま」という本でした。
小さな出版社の小さな社長に宿る、静かな情熱を体現したような1冊です。
濃密すぎる……。すごい人ばっかじゃん……。
 
 
 
最後は、Book Link副代表の蒲谷瑞季さん。
つむじ風食堂と夜。を紹介しています。
男の子が食堂で「あなたの仕事は何?」と聞くところから始まるお話。
就職活動中の蒲谷さんが、仕事とは何かを改めて考えた1冊だそうです。
というわけで、すべての発表が終了。
……濃いわ。実際に目の前で実物を紹介されることの威力たるや。
全く興味のなかったジャンルや、初めて目にする本でも実際に目の前に立って
「私にとってこの本はこんな本です」という情熱があふれています。
紹介した方と本の関わり、さらにそこから生まれる物語を目の前にして、すっかり立ち尽くしてしまいました。
 
「では、これから今日いちばん読みたくなった本を決めます」
観客、そして、発表者も1人1票で、読みたくなった本を1冊決めます。
選べない……どれにしよう……迷いながら、1票投票。
 
今回のいちばん読みたくなった本(チャンプ本というそうです)は
 
・・・・僅差で
 
吉満明子さんの紹介した小さな神様に決定しました。
 
 
めちゃめちゃ面白かったー。とっても見ごたえがありました。
今回はビブリオバトルを普及している方々、作家さん、そして出版社の社長さんと
かなり、かなり濃いメンバーで行われました。
 
普段は大学生で集まったり、今回のチャンプに輝いた吉満さんが代表を務めるセンジュ出版でもビブリオバトルが開催されているそうです。
次回の開催は7月頃とのこと、皆さんもぜひ熱い書評バトルをご覧になられてはいかがでしょうか。
 
私は投票した「泣き虫先生、江戸にあらわる」をその場で購入し、電車の中で読んでいます。
歴史小説、ちょっと楽しいかもしれない。
 
~★~ご協力いただいた皆さん~★~
 
NPO団体Book Link:稲田知明さん・蒲谷瑞季さん
 
作家:谷津矢車先生・誉田龍一先生
谷津先生の著書。おもちゃ絵芳藤:http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163906423
誉田先生の著書。泣き虫先生、江戸にあらわる
 
株式会社センジュ出版:吉満明子さん
 
ビブリオバトル普及委員会

面白かったらシェアしてね!